観劇、読み物、時々音楽

舞台やミュージカルの観劇日記や読んだもの聞いたものの感想を髙橋なつめがつらつらと。

八雲の世界を生きた日-舞台版 心霊探偵八雲 裁きの塔-

「舞台 心霊探偵八雲 裁きの塔」 6月17日 13:00公演を見に行ってきました。

場所は大阪ビジネスパーク円形ホール

 

円形ホールは初めてで、何気にストレートプレイも初めてという、初めて尽くしの舞台です。

 

 

今回は、舞台のステージの周りに椅子が置いてある、という感じなのですが、通路がとにかく使われるんですね。

はじめも、暗くなったと思ったらすぐ横の通路を役者さんが走ってきてすごく驚きました。

でも、通路をたくさん使ったからこそ、物語に沈むことができました。途中、大学で真琴さんが桜井という大学生にインタビューするシーンがあるんですが、ざわめきのBGMが、実は観客の声でできてる?と一瞬錯覚してしまうくらい。

 

 

あと、驚いたのはセットのシンプルさ。使われる小道具は移動式の光るポール(役者さんが動かしてました)と、時折出てくる椅子くらい。豪華絢爛なセットでは決してないんですけど、でも、ちゃんとそこに風景が見えました。舞台の上はしっかり、八雲の部屋であったし、大学であったし、時計塔でもあった。

 

 

 

ここからは物語の中身とかについて。

今回特に楽しみにしていたのは八雲と晴香ちゃんのやりとりでした。このふたり、普段の事件は結構一緒にいるんですけど、今回は晴香が捕まっちゃうので、話す機会少なめなんですね。最初のいつもの、八雲がからかって晴香がもー!って言ってるシーンと、警察で八雲が自分の言葉で、晴香ちゃんに待ってろ、なんとかする(ニュアンスです、こんな雰囲気のセリフでした)というときの八雲の声のトーンが対照的で良かったです。

 

あとは、晴香ちゃんのことを何も知らない、どうしたらいいかわからないと悩む八雲。晴香ちゃんとは信頼関係もできてて、話すけれど実はあまり知らなかった。紙にかかれた情報がすべて、というのは八雲が賢すぎるゆえなのかなと思いました。そ!し!て!そんな八雲の目を覚まさせる後藤刑事、かっこいい!後藤刑事の言葉は論理的でも、いつも100%正解ってわけでもないんですよね。でも、後藤刑事は自分の意志に従って、言葉を発して、誰かに訴えるから、あんなに心にくるんだろうなと思います。

 

あと今回ほんとに最高だったのが八雲の「僕を信じてくれるか?」というセリフ。今までの八雲だったら言わなかった、言えなかったセリフだと思いました。八雲はきっと晴香ちゃんがいなくなるのは怖くて、絶対この答えが返ってくる、というときしか質問しないし、信じない、と言われたら崩れちゃうんだろうなと、けれど、晴香ちゃんはきっとうなずいてくれる、と知ってるから、このセリフが言えたんだろうなぁ…この言葉に間髪いれずうなずく晴香ちゃんもこみこみで最高のシーンでした!

 

あとは、エピローグ的なところで、君について教えてくれ、と言ったあとやっぱいい、って歩いていったところ。多分今まで誰にも言ったことがなかったんだろうな、と微笑ましくなりました。

 

それから後半誰かが手を出しそうになるたびに自分の後ろにいる晴香ちゃんを庇おうと腕を出す八雲が最高でした。あれ八雲が無意識でやってても意識的にやっててもどちらでも最高ですね。八雲と晴香ちゃんははやく恋仲になってください。

 

 

 

そして今回ダークホースだったのが、瀬尾稔でした。

大学の警備員さんです。優しそうで、穏やかな表情だったので、背の高い体に警備員さんの服が似合うなぁとぽんやり思っていました。

が、最後に本性を見せたときの恐怖!この人は今回の事件をまわりくどく複雑化させた張本人で、復讐のために動いたりしてました。

通路からでてきたんです、隣の通路なので、あ、警備員さん、くらいに顔を横に向けてもうゾワッ!!って恐怖がきました。

目がもう本当に言い方ふさわしくないんですがイってるという狂ってるというか、怖い!っていう感情しかでてこなくて。

棒みたいなのを振り回して、時計塔に火をつけて、もう身長が高いものだからとにかく動きがダイナミック!怖い怖い!って思いながら見てました。

 

 

まとめ。

内容は本当に、答えが曖昧なんですよね。ちゃんと犯人はいるんですよ。でも、他の人も、たとえ直接罪を犯していなくても、やったことはこれどうなの?っていう人物が多かったです。この人たちはこの先どうなるんでしょう。同じ大学生だからか、とても気になりました。

そんななかで、真っ直ぐな後藤刑事とそれについていく石井さん、走り回る真琴さん、それから八雲と晴香ちゃん。救われました。彼らの真っ直ぐさに、揺るがなさに。

目の前で事件が起きて解決した、それが率直な感想です。私はあの2時間、確かに八雲の世界に生きていました。

今回でラスト八雲、悲しいしなあ寂しいなあ。小説本編もやってほしかった。いつかまた、八雲の世界に生きることができる日を願って。

 

 

 

 

おまけ。

お見送りは佐野さん、亜飛夢さん、久保田さんでした。

穏やかな亜飛夢さん、元気いっぱい佐野さん、そして真摯な久保田さん。

八雲が目の前に現れて感動しました、としか久保田さんに言えなかったのが心残りです。これからは前もって考えておこう。

 

菅井友香さんというおんなのこ

初めてひとりのアイドルを好きになりました。

欅坂46キャプテン、菅井友香さん。

あだ名はゆっかー、らしいのですが照れくさくて菅井さんと呼んでおります。

そんな菅井さん、「おんなのこ」という表現がとても似合うなぁと。

女の子でも、女子でもなく、ひらがなでおんなのこ。

おしとやかな仕草と少し子供っぽい顔つきは、なんだか澄んだ存在に見えたのでした。

 

そんな菅井さん、お嬢様なのです。

馬術が得意(!)で、言葉遣いもとても綺麗。こんな人になりたいな、と同性ながら感じました。

そんな菅井さん、負けず嫌いな面もあるそうで、だからアイドルとしてやっていけるのかなと。

けれど、いつもにこやかに、ときに天然気味な菅井さんは本当に可愛らしいです。

 

そう、アイドル。

私は菅井さんのファンになったことで、アイドルに対する認識が変わったのです。

私の中ではアイドル、特にアイドルグループはひとまとめで雲の上の存在でした。

その中にひとりひとりいろんな人がいるのはわかっていても、あまり個人を気にしたことはなかったのです。

初めて知りました。

アイドルグループは、泣きあったり、喧嘩しあったり、それぞれ悩んで、それでも立ち上がっている人たちの集まりだと。

ひとりひとりがいるから、はじめてグループになれるのだと。

アイドルというのは、私達と変わらない男の子、女の子であると。

 

 

アイドルへの認識を、変えるきっかけをくれた菅井さんに感謝しながら、次のCDを待つとします。

 

不協和音、楽しみですね。